色彩豊かな動物画で知られる自閉症の画家・石村嘉成さんの個展が、19日から天満屋岡山店で始まります。その見どころを紹介するシリーズ企画「なぜ今、石村嘉成なのか」。
今回は「ブルーライオン」です。
海や空を思い起こす鮮やかな青で描かれたライオンです。
作品「ブルーライオン」には、嘉成さんと母・有希子さんとの約束が込められていました。
（石村嘉成さん）
「私は、お母さん、ライオンみたいに優しくて強い人になるよと約束します」
母・有希子さんは2歳で自閉症と診断された嘉成さんの療育に懸命に取り組みました。
療育の成果があらわれはじめた矢先、有希子さんはがんを患い、嘉成さんが11歳のとき亡くなりました。
RSKは、石村嘉成さんの療育の日々を描く映画を制作しています。その制作発表会で、嘉成さんは想いを語りました。
（石村嘉成さん）
「母は、よしくん強い子になってね。優しい子になってねと青空の向こうから私に言います。
何かに困って泣きそうなときも、自信がなくてうまくいかずドキマギしてびっくりしていたときも、青空のライオンを思い出して頑張ろうと思います」
作品「ブルーライオン」も展示される「石村嘉成展生きものバンザイ！」は、天満屋岡山店で今月19日から始まります。午前10時～午後7時（最終入場 午後6時30分）
