台湾鴻海、CEOの輪番制導入 次世代の人材育成

[台北 17日 ロイター] - 電子機器の受託生産世界最大手、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の劉揚偉・会長兼最高経営責任者(CEO)は17日、大幅な経営体制見直しの一環として、今月からCEOの輪番制を導入したことを明らかにした。

ロイターは先週、同社がCEOの輪番制を導入し、次世代の人材育成を図ることを検討していると報じていた。

劉氏は台北で記者団の質問に応え、鴻海には持続可能な発展のため「後継者育成計画」が必要だと指摘。「輪番により会社の業務をさらに理解できるようになる」とし、輪番制が将来の人材開発に寄与するとの見方を示した。

同氏はスマートフォン、パソコン、テレビなど中核6部門の幹部から輪番CEOを1人選んだことを明らかにしたが、名前は明かさなかった

劉氏は創業者の郭台銘(テリー・ゴウ)氏が引退した2019年から会長兼CEOを務めている。

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