「カラスの巣」がなぜ停電の原因に? 電柱の上からの除去数は年間2000個以上も 青森市で電力関係者が作業

街でよく見かけるカラス。そのカラスが作り出す「巣」が、私たちの生活に支障をきたすことがあります。巣作りがピークとなる時期に合わせて、青森市で除去作業が行われました。

【東北電力ネットワーク青森電力センター 葛西和太郎さん】
「カラスの巣自体は、本来山にあるものなので、危険なものではないのですけれども、私どもの配電線に金物がついていて、電線が傷付いたりすることで、漏電が発生してしまうと、結果その地域のお客様の停電になってしまう」

17日は、東北電力ネットワークの関係者たちが青森市内で電柱の上に作られた巣を除去しました。

2023年に、カラスの巣によって発生した停電は12件。

その一方で、除去した巣の数は、過去3年間の平均でおよそ2200個にものぼります。

東北電力ネットワークでは、カラスに巣を作らせないために以前から、電柱に変圧器を固定するための器具に、先がとがったボードを設置していましたが、2024年からは新たにカラスがまぶしく感じる黄色い塗料のシールを追加しています。

それでも―。

【工藤麻衣記者】
「カラスを撮影しようと歩いていたら、さっそく巣を見つけてしまいました。しかし、このあたり住所が分かりません。こういう時、どうしたら良いか、皆さん分かりますか」

東北電力ネットワークでは、カラスの巣を見つけたら、コールセンター0120ー175ー366か、ホームページの問い合わせチャットで連絡するよう呼び掛けています。

その際、簡単に位置を伝える方法は―。

【東北電力ネットワーク青森電力センター 葛西和太郎さん】
「電柱には、番号の札がついておりまして、2つの札があります。細長い札がNTTさん、東北電力ネットワークの札は横に長いものになります」
「そちらの方を目印にご案内いただけると助かります」

東北電力ネットワークによりますと、変圧器の横の部分は、おそらく風を避けることができたり、巣が固定しやすかったりすることから、カラスにとって巣が作りやすいのではないかということです。

停電を防ぐためにも、我々も巣を見つけた場合は連絡するといった協力が必要ですね。

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