大岩Jに敗れた中国「すでに放棄ムード」 母国辛辣評に韓国注目「日本8人でも勝てない」

U-23中国代表の敗戦を受け母国悲観【写真:Getty Images】

パリ五輪最終予選で10人の日本に0-1敗戦

U-23中国代表はパリ五輪最終予選を兼ねたU-23アジアカップのグループリーグ初戦で大岩剛監督率いる日本と対戦。前半に退場者を出した相手を攻略できず0-1で敗れたなか、グループで同居する韓国の現地メディアは、中国メディア上で報じられた辛辣な評価に注目し「すでに放棄ムード」と伝えている。

中国は2008年の北京五輪以来、2度目の本大会行きを懸けアジア最終予選のグループ初戦に臨んだなかで前半8分、MF松木玖生に決められ先制点を献上。同17分にDF西尾隆矢がMFジャ・フェイファンに肘打ちを見舞い一発退場となったことで、その後は数的優位のなかで試合を進めた。

しかし、後半早々にMFシュ・ウェンネンが迎えたGKとの1対1の場面でGK小久保玲央ブライアンのファインセーブに阻まれると、幾度のなく迎えたチャンスを決め切れない。終盤、控えの長身GKユ・ジュンヨンをパワープレー要員のフィールドプレーヤーとして投入する奇策も実らず0-1で敗れた。

チェン・ヤオドン監督率いるチームへの期待度は大会前から決して高くなかったものの、日本戦の1敗でさらに低下しているようだ。韓国メディア「star news」は中国メディア上の報道を引き合いに「すでに放棄ムード…10人が出場した日本に無得点『屈辱負け』」とすでに諦めムードだと伝えた。

記事では中国メディア「シナスポーツ」の報道として、中国人記者の辛辣評を紹介。SNSを通じて「中国代表チームの試合を1分も視聴しなかった。ほかの原稿を書くのに忙しかった」「中国がU-23アジア杯で絶対に勝利する可能性がないということだ。もし日本と韓国を相手にする時、選手たちが命をかけてプレーしても、絶対に勝てないだろう」と強く非難している。

このほか中国大手メディア「SOHU」上には中国ファンの冷ややかな反応が殺到したという。その多くがチェン・ヤオドン監督に対するもので「日本が8人でプレーしても中国は勝てない」「監督は無能で即退陣せよ」などの厳しい声が続々。今後のグループリーグで韓国、UAE(アラブ首長国連邦)との対戦を控えるなか、母国ファンの信頼を取り戻せるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)

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