石川県新職員がボランティア研修 被災地に向き合い復興思索

石川県七尾市のボランティアセンターで、一般のボランティア(手前)とともに活動の説明を受ける県職員ら(奥)。本年度の新規採用職員も研修として参加した=17日午前

 能登半島地震の被災地復興について考えるきっかけにしてもらおうと、石川県は17日、本年度の新規採用職員にボランティア活動の研修を行った。40人が参加し、同県七尾市で被災住宅からの家財運び出しや、支援ニーズの聞き取りなどをした。

 同市中島町の住宅ではこの日、県職員らは一般ボランティアとともに活動。机や本棚を搬出してトラックに積み込んだ。住民の70代女性は「2階の家財はなかなか1人で運び出せなかった。とても助かった」と笑顔で話した。

 作業にあたった商工労働部の高村将大さん(22)は「現場での経験を通して県の施策に反映できれば」と振り返った。3日間で計120人の新入職員が参加する。

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