みこし3基、神橋初渡御 世界遺産登録25周年を記念 日光二荒山神社の弥生祭

初めて神橋を渡御する黄金のみこしと神職ら=17日午後1時30分、日光市上鉢石町

 世界遺産・日光二荒山神社(栃木県日光市山内)の弥生祭本祭りが17日行われ、みこしの渡御(とぎょ)祭で同神社に収蔵されている3基が初めて神橋を渡った。コロナ禍のため開催が見送られていた渡御が5年ぶりに復活した。

 みこしの神橋渡御は、世界遺産「日光の社寺」登録25周年を記念した試み。本来のルートを一部変更した。懸念された雨もなく、古式ゆかしい行列が春の日差しの中、神橋を進んだ。

 本社、瀧尾(たきのお)、本宮(ほんぐう)の3社のみこしは、中麿輝美(なかまろてるみ)宮司宮司ら神職や弓持ち、稚児など総勢約200人の行列とともに本社拝殿を出発。表参道、長坂を下った後、神橋に到達した。並行して架かる日光橋からは、国内外から訪れた多くの観光客がカメラを向けていた。

 同神社は「天気にも恵まれ、氏子各町のご奉仕で無事渡御できたことに感謝している」とコメントした。

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