2023年の山菜採りによる遭難は14件と過去5年で最多 岩手県警が本格的なシーズンを前に注意を呼びかけ

岩手県内で2023年の山菜採りによる遭難件数は14件と過去5年で最も多く、県警は本格的な山菜採りシーズンを前に注意を呼びかけています。

県警によりますと、2023年に県内で発生した山菜採りによる遭難件数は14件(前年比1件増)で、遭難した人は17人(前年比3人増)といずれも過去5年で最も多くなりました。

2023年までの5年間で、県内では54件の山菜採りによる遭難が発生していて、遭難した人は63人(うち4人死亡)でした。

年代別では70代が27人と最も多く、60歳以上が全体の8割を超えています。遭難の原因で最も多かったのは「道迷い」で34人、次いで「クマによる被害」が23人、「滑落」が3人、「病気」が2人などとなっています。

県警では遭難防止のために次のように呼びかけています。
・気象状況を把握し、家族や知人に帰宅予定時間を知らせる
・飲料、雨具、ライター、懐中電灯、笛、携帯電話などを携行する
・クマとの遭遇を避けるため、ラジオや鈴を活用し夜間や明け方の入山を避ける
・複数人で入山し、常に互いの位置を確認しながら行動する
・自分の体力、健康状態に応じた行動を取り、決して無理はしない

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