「ボランティアが不足している」 能登半島地震 神戸発のボランティアが報告会で指摘 珠洲市で津波被害がいまだ手付かずの場所も

阪神淡路大震災でボランティア活動に携わった団体が、能登半島での復興支援の報告会を行った。

全国災害ボランティア支援機構 高橋守雄代表:津波と地震で100日たってもこんな状況。(1月から)全然変わっていない。

復興がなかなか進まない石川県珠洲市の現状を話すのは、4月11日から3日間、被災地を訪れていた神戸市のボランティア団体だ。

今回参加したメンバーのほとんどが、阪神・淡路大震災や東日本大震災などでボランティア活動を経験している。

支援に入った珠洲市では、津波の被害がいまだに手付かずとなっている場所もあった。

まず運び出したのは、津波で流された巨大な木材。能登半島の伝統的な祭りで使われる、灯篭「キリコ」だ。巨大なキリコが乱舞する、「宝立七夕キリコまつり」。このキリコも今年の祭りで使われるはずだった。キリコは大きなもので約14メートル、なかなか移動させることができない。

ボランティア参加者:一輪車かませたら、楽にならないですかね?

代表の高橋さんは、能登半島の被災地は、これまでの震災と比較するとボランティアが不足していると指摘し、自治体と事前に調整したうえでの支援が必要だと話す。

全国災害ボランティア支援機構 高橋守雄代表理事:色んな被災地に行って、被災の状況が違う。被災者の皆さんによろこんでもらえるということを、肌で感じとって、(次の)ボランティアに伝えて、動いてもらう。

兵庫県はこうした集団でのボランティアを支援するため、4月26日から5月6日までの活動に対し、助成金を支払う方針だ。

(関西テレビ「newsランナー」2024年4月17日放送)

© FNNプライムオンライン