「雨と風が叩きつけガタガタと」車2台が突風で横転 原付バイクの男性に衝突 気象台が機動調査班を派遣=浜松

車を持ち上げるほどの突風が吹きました。4月17日朝早く、浜松市の交差点で突風にあおられた軽乗用車2台が横転し、原付バイクに乗っていた男性に衝突する事故がありました。

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フロントガラスなどが大破した2台の軽乗用車。傷の深さが衝撃の強さを伺わせます。

<寺坂元貴記者>
「ガソリンスタンドに置かれていた2台の軽乗用車が強風にあおられて横転し、交差点の真ん中で原付バイクと衝突しました」

警察などによりますと、4月17日午前4時45分ごろ、浜松市中央区都盛町の市道の交差点で、ガソリンスタンドに止められていた軽乗用車2台が強風にあおられて横転しました。

横転した軽乗用車は交差点で信号待ちをしていた原付バイクに衝突、乗っていた60代の男性が手と足を打撲するなどの軽傷を負いました。

<寺坂元貴記者>
「車だけではなく、工場の鉄の扉も飛ばされています」

同じ時間帯、隣の工場でも重い鉄の扉が外れてしまったほか、屋根の一部がめくれ上がるなどの被害が確認されています。

<近くに住む人>
「雨と風が叩きつけた。ガタガタガタって感じだった」

午前5時前の浜松市の情報カメラの映像では、雨が強く打ち付け、時折、雷も確認できます。当時は上空に寒気があり、暖かい空気が流れ込んだ影響で大気の状態が不安定になっていました。「突風」が吹く条件は揃っていました。

突風の被害を受けて、静岡地方気象台は現地に機動調査班を派遣し、当時の状況や原因などを調べました。

<静岡地方気象台 上清直隆次長>
「軽乗用車が飛ばされて横転しているので、かなりの強い突風が吹いたことは間違いない」

静岡地方気象台は、調査で得た情報を今後、分析するものの、目撃情報が無いことなどから現象の特定は難しいのではとコメントしています。

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