地震で石1千個以上が崩落…金沢城公園と兼六園の石垣修復を検討する会議初開催 工事開始時期は目途立たず

能登半島地震で崩れた金沢城公園と兼六園の石垣の修復を検討する会議が初めて開かれました。

金沢城公園で開かれた会議には石垣や地盤工学の専門家など5人が出席しました。

石川県によりますと能登半島地震で金沢城公園と兼六園で30カ所の石垣に被害があり崩落した石は1004個にのぼるということです。

16日は実際に石川門前で石垣が崩落した場所を訪れ、現在の状況を確認しました。

東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター 北野博司センター長:
「できる限り後世に残していきたいそういうところで補強と歴史的な価値を両立させながら修理する方法を検討していくことになろうかと思います」

県によりますと16日の会議では熊本地震で被害を受けた熊本城の例なども参考にして修復を進める意見が出されたということです。

県は今後も専門家による会議を開く方針ですが、修復工事の開始時期については目途がたっていないと言う事です。

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