投資詐欺による被害、和歌山県・白浜町と有田川町で発生

SNSのやりとりを経て暗号資産を購入した白浜町に住む20歳代と60歳代の男性が、それぞれ詐欺の被害にあっていたことがわかり、2人の被害額が、1800万円余りにのぼりました。

また、有田川町に住む60歳代の女性は、SNSでつながった「堀江貴文(ほりえ・たかふみ)」さんを騙るアカウントからの指示で、600万円余りを投資の口座に振り込み、だましとられました。

白浜警察署によりますと、白浜町の20歳代の男性は、今年(2024年)1月、女性とみられるインスタグラムのフォロワーからメッセージが届き、やり取りをするようになり、自ら投資をしていることを伝えると、相手から「私が行っている投資の方が儲かるからやってみないか」と誘われ、実在する暗号資産を購入し、1月末から今月(4月)8日までの2ヶ月余りの間に、13回にわたり、あわせて1271万円分の暗号資産を送金しました。男性は、サイト上で儲けが出ていたので、出金しようとしましたが、手続きが進まず、保証金などを要求されたことから、詐欺を疑い、警察に届け出ました。

また、白浜町内の60歳代の男性は、去年11月、インスタグラムの広告に掲載されていた暗号資産のホームページにアクセスして口座を開設し、暗号資産が当たる抽選に応募したところ、5千円分が当たり、入金されました。さらに、今年になって、男性のもとに、「企業から2千ドルを借りて取引所アプリで運用すれば、利益の25%を得ることができる」というメッセージが届き、指示されたアプリをインストールして運用したところ、男性の口座に3万円の現金が振り込まれました。男性は、「入金する額が多ければ多いほど利益が増える」と言われ、相手に指示されるまま、7回にわたり390万円分の暗号資産を購入し、送金しました。この男性も儲けを引き出そうとしたところ、手数料を要求され、その後、相手と連絡が取れなくなり、警察に届け出ました。

一方、有田湯浅警察署によりますと、有田川町に住む60歳代の女性は、SNSのラインで「堀江貴文」さんを騙るアカウントを友達追加したところ、相手から投資で資産を増やすオープンチャットと投資アシスタントの女性を紹介され、やり取りをする中で、石油の投資を信じ込み、指定された銀行口座に、8回にわたってあわせて609万円を振り込みました。その後、女性が、報道で「堀江貴文」さんを名乗る詐欺が流行していることを知り、警察に相談して詐欺被害に遭っていることがわかりました。

和歌山県警では、特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル「ちょっと確認電話」を開設していて、メールなどで「必ず儲かる」などと誘われたらすぐに連絡するよう呼びかけています。

電話番号は、0120・508・878、語呂合わせで(これは・わなや)です。

© 株式会社和歌山放送