犬を長期間ペットホテルに預ける悪影響 長期預かりがよくない理由やリスクまで

ペットホテルってどんなところ?

『ペットホテル』とは、その名の通り「犬の預かり」をしてくれるペット用の宿泊施設のことです。施設によっては犬だけでなく、猫や小動物などを預かってくれる場合もあります。

多くの施設はトリミングサロンや動物病院に併設されており、預かった犬をケージの中に入れた状態で過ごさせるホテル、他の預かり犬と一緒にケージフリーの状態で遊ばせてくれるホテルなど、預かりの形態は店舗によってさまざまです。

旅行や出張、入院など、飼い主が数日間家に帰れない時に愛犬の面倒を見てくれる、とても便利なサービスになります。

犬を長期間ペットホテルに預ける悪影響やリスク

ペットホテルはとても便利なペットサービスですが、犬を長期間預ける場合には、いくつかリスクがあることも飼い主は知っておかなくてはいけません。

そこで今回は、犬を長期間ペットホテルに預ける悪影響やリスクについて解説します。旅行や出張などでペットホテルの活用を検討していた方はぜひ確認してくださいね。

犬が「飼い主に捨てられた」と思ってしまう

犬は長期間ペットホテルに預けられると、「自分はご主人に捨てられてしまったんだ」とショックを受けることがあります。

飼い主が事前に「1週間後に迎えに来るから待っててね」などと説明していても、犬には理解することができません。

一度捨てられたと勘違いした犬は、飼い主が迎えに来てくれても不信感を抱き、信頼できなくなってしまうことがあります。愛犬を長期間ペットホテルに預ける時は、これまで築いてきた信頼関係が崩れてしまうリスクがあることを理解しておきましょう。

中には、短時間の留守番もできなくなってしまう場合があります。いきなり長期間預けるのは犬に大きなストレスと、不信感を与えかねません。特に、飼い主に対して依存傾向のある犬の場合は、短時間の預かり練習からはじめた方が良い場合もあります。

犬がストレスで体調を崩すことがある

長期間ペットホテルに預けられた犬は、ストレスから体調を崩してしまうことがあります。

人間でも慣れない場所に長時間滞在するのはストレスが溜まりますよね。ましてや犬達は飼い主に突然置いていかれてしまうのですから、不安になるのは当然です。

特に、他の犬が苦手な犬や人見知りな犬、怖がりな犬であれば、他の犬の声や見知らぬ人に世話をされることなどに強いストレスを感じてしまうでしょう。ストレスを感じた犬はホテル滞在中だけでなく、帰宅してから具合が悪くなることも珍しくありません。

しつけを忘れてしまう

愛犬をペットホテルに長期間預けると、家では完璧にできていた「しつけ」を忘れてしまうことがあり、覚えていたはずのトイレの失敗が増えたり、イタズラをするようになることがあります。

これは単純に犬が覚えていたしつけを忘れてしまっている場合もありますし、寂しさを感じていた犬が飼い主の気を引くためにわざと失敗していることも考えられます。

もし長い間ペットホテルに預けていた愛犬がしつけを忘れていても、叱るのではなくもう一度初めから根気強く教え直すようにしましょう。

まとめ

犬を長期間ペットホテルに預ける悪影響について解説しました。

長い間ペットホテルに預けっぱなしにしてしまうと、犬はとても寂しい思いをしてしまいます。愛犬がずっと待ち続けている姿を想像すると、胸が張り裂けそうになる方も多いのではないでしょうか。

できれば犬を長期間ペットホテルに預けるのは避けたいものですが、どうしても必要という時には、以下の方法も検討してみましょう。

  • 親戚や知人に預ける
  • ペットシッターの利用
  • ペット同伴可能の宿に泊まる

ペットホテルが無理な場合はこれらの選択肢も検討してみてください。

そしてもしペットホテルに愛犬を預けた時には、迎えに行った時にたくさん褒めて安心させてあげましょう。

(獣医師監修:平松育子)

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