閉店迫るヨーカドー弘前店(青森県)テーマ、カプセルトイ発売 親しまれ半世紀「駅前の顔」へ愛を込め 

イトーヨーカドー弘前店をテーマにした5種類のカプセルトイ

 青森県弘前市のアサヒ印刷(漆澤知昭社長)は17日、9月ごろに閉店するイトーヨーカドー弘前店をテーマにしたカプセルトイを同店で発売した。半世紀にわたって津軽地域の人々らに親しまれた「弘前駅前の顔」への愛を込めた。

 商品は弘前店のイラストやハトのマークを印刷したハーフタオル、キーホルダーなど5種類。1回500円で、どれか1点が当たる。

 アサヒ印刷は2022年8月、同店でご当地カプセルトイ販売をスタートさせた。

 同店をテーマにした商品は、総販売実績1万5千個記念として昨年11月から製品化を進めていたが、今年2月に同店の閉店方針が発表されたという。

 アサヒ印刷専務の齊藤元さんは「弘前店がなくなるなんて思いもしなかった。(商品開発は)恩返しのつもりだったが…」と残念がり、「たくさんの人がそれぞれの思い出を持っている店。多くの人に入手してもらいたい」と話した。

 同社は県産米のラベルなどを印刷したハーフタオル10種のカプセルトイも同日発売した。

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