J3無敗の大宮を名古屋が撃破!J1勢が意地見せ下位カテゴリー勝者は長崎のみ【YBCルヴァンカップ】

加入後初ゴールを含む2得点を挙げた名古屋のパトリック[写真:©超ワールドサッカー]

17日、YBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦の11試合が各地で行われた。

2024シーズンから新方式となり、J1からJ3までの全60クラブが出場する同大会は、2回戦からはJ1勢が登場。1回戦のような下位カテゴリーの下剋上も期待されたが、J1勢が維持や勝負強さを見せ付けた。

J3無敗で首位を走る大宮アルディージャはJ1・8位の名古屋グランパスをホームに迎えたが、0-2で敗れ、今季公式戦初黒星を喫した。

キックオフ直後に倍井謙がいきなりのフィニッシュを見せた名古屋は、大宮にボールを握らせながら、23分には倍井が1人ロングカウンターでボックス内まで持ち運んだが、ラストタッチが乱れ、シュートは浦上仁騎にカバーされた。

それでも、大きな破綻なく試合を進め、前半終了間際に試合を動かす。右CKを獲得すると、倍井のキックにパトリック。濱田水輝と競り合いながらも力強いヘディングを沈め、加入後初ゴールをマークする。折り返しての54分には相手GKのトラップミスからPKを獲得し、パトリックが沈めてリードを広げると、その後もチャンスを多数作り、初出場となったピサノアレックス幸冬堀尾も無失点でタイムアップを迎えている。

鹿島アントラーズと対戦したヴァンラーレ八戸、ヴィッセル神戸と対戦したFC今治は、ともに先制しながらも、延長戦に末に逆転負け。松本山雅FCもアビスパ福岡から先手を取ったが追い付かれ、PK戦に末にJ1勢の意地に屈した。

また、J1首位のC大阪はいわてグルージャ盛岡と初の顔合わせに。大幅ターンオーバーの中で主導権を握るもゴールが遠かったが、小菊昭雄監督が66分に4枚替えを決行すると、これが的中。この1分後に途中出場の選手が絡んで試合を動かす。

左サイドの深い位置でルーカス・フェルナンデスが新玉瑛琉とのせめぎ合いを制してマイナスに折り返すと、ヴィトール・ブエノが右上隅へのコントロールショットを沈め、これが決勝点となった。

この日唯一上位カテゴリーを撃破したのはJ2のV・ファーレン長崎。昨季J1昇格を争ったジュビロ磐田を櫛引一紀のゴールで退け、3回戦進出を決めている。

その他の結果は以下の通り。

◆1stラウンド2回戦
4月17日
いわてグルージャ盛岡 0-1 セレッソ大阪
ヴァンラーレ八戸 1-2 鹿島アントラーズ
FC今治 1-2 ヴィッセル神戸
鹿児島ユナイテッドFC 0-1 東京ヴェルディ
V・ファーレン長崎 1-0 ジュビロ磐田
ギラヴァンツ北九州 1-2 FC町田ゼルビア
大宮アルディージャ 0-2 名古屋グランパス
松本山雅FC 1-1(PK2-4) アビスパ福岡
いわきFC 0-2 アルビレックス新潟
Y.S.C.C.横浜 0-4 FC東京
アスルクラロ沼津 1-3 北海道コンサドーレ札幌

4月24日
《19:00》
奈良クラブ vs サンフレッチェ広島
カターレ富山 vs 清水エスパルス
ファジアーノ vs 岡山横浜FC
FC琉球 vs ガンバ大阪
ブラウブリッツ秋田 vs 湘南ベルマーレ
ロアッソ熊本 vs サガン鳥栖
AC長野パルセイロ vs 京都サンガF.C.
ザスパ群馬 vs 柏レイソル
《19:30》
ガイナーレ鳥取 vs 浦和レッズ

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