ヴィッセル神戸、FC今治に延長の末勝利 佐々木が決勝点 ルヴァン杯2回戦

ヴィッセル神戸のエンブレム

 JリーグのYBCルヴァン・カップ1次ラウンド2回戦が17日、各地で行われ、J1のヴィッセル神戸はJ3のFC今治と今治里山スタジアム(愛媛県今治市)で対戦し、延長の末に2-1で競り勝った。

 神戸はリーグ戦から先発を大幅に入れ替え、11人中7人が今季の公式戦初出場。前半5分、右CKから今治のDF市原亮太に頭で合わせられ、先制を許した。だが同41分、浦十蔵の左CKにジェアンパトリッキが頭で合わせ、同点に追い付いた。

 後半は13日のJ1FC町田ゼルビア戦でプロ初得点を決めた山内翔をはじめ、初瀬亮、宮代大聖、山川哲史、佐々木大樹と主力を次々と投入した。1-1のまま延長戦に突入。延長前半6分、山内がPKを獲得すると、佐々木が冷静にゴール右上に決めて勝ち越した。

 【ヴィッセル神戸】川崎製鉄水島サッカー部が母体。クラブ創設後の初練習を予定した1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生した。96年の日本フットボールリーグ(JFL)2位でJリーグ昇格が決定。成績不振に伴う経営難となった2004年、楽天を率いる三木谷浩史氏の個人資産管理会社が営業権を取得し、15年に楽天グループの傘下に移った。

 元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタら国内外のスターを擁した20年元日、クラブ初タイトルとなる天皇杯を獲得。発足29年目の昨季、J1リーグを初制覇した。

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