【今日の読み切り】「白球の葬式」男女でライバル同士。野球で勝負する2人の切ない青春物語

by 緑里孝行(クラフル)

【白球の葬式】

著者:赤城麦

集英社

瀬川弥生は、野球一色の青春を送ってきた。1年でレギュラー、ポジションはピッチャー。同じチーム内のライバルである吉田豪は、いつも何かにつけて張り合ってくる。そして予餞会で、瀬川は吉田に勝負を申し込む。

本作「白球の葬式」は、2021年12月に「少年ジャンプ+」で配信された赤城麦氏の読切マンガ。野球を題材にした青春物語が描かれる。

学生時代、女子よりも背が低くかった男子が、あっという間に成長して追い抜いてしまうなんてことは、よくある話。瀬川は、自分よりも背が低くて、負ける気なんてしない相手だったライバルの吉田が、いつの間にか自分の背を追い越していたことを知り、最後の勝負に挑む。「葬式」という言葉を使うほど、真剣な最後の試合の勝負の行方と、ライバル2人のやり取りを、その目で確かめてほしい。

【あらすじ】

“私”は、明日死ぬ――瀬川弥生の青春は野球一色だった。そんな彼女にはライバルがいた。自分よりチビで、生意気で、いつも張り合ってくる吉田豪……彼は紛れもなくライバルだ。そんな彼に、弥生は最後の試合を挑む――切なく、痛く、だけど爽やかな青春ドラマ!!

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