「あんまり本調子でないことは分かっています」まさかの被弾ソフトバンク・オスナが語った現状、そして決意「やり返さないと」

延長11回、同点に追いつかれ力なくベンチに戻るオスナ(撮影・伊東昌一郎)

◆日本ハム4―4ソフトバンク(17日、エスコンフィールド北海道)

守護神の表情は珍しく暗かった。ソフトバンクのロベルト・オスナ投手(29)が痛恨の同点2ランを浴びて今季初めてセーブに失敗した。球場を後にする際に語ったのは、自らの苦しい現状だった。

ここまでリーグトップの7セーブを挙げているが、登板9試合で失点した試合が3度に上る。右腕は「開幕からあんまり本調子じゃないことは自分でも分かっています」とぽつり。「やっぱり野手の方が1回から9回、11回までプレーしてくれた中で9回(セーブシチュエーション)をしっかり抑えるのが仕事なんですけど、それができていないのは申し訳ない」と悔しさをにじませた。

2点リードした直後の延長11回に5番手で登板。難なく2死としたが、万波に右前打を浴びる。続くマルティネスに151キロ直球を捉えられ、左翼越えされる同点2ランを浴びた。「自分が望んでいた結果はできなかった。あとはマルティネスへの真っすぐが真ん中に入ってしまいましたし。その前の万波選手にも甘い球がいってしまいました」と反省しきりだった。

守護神としての務めを果たす気持ちは当然強い。弱音を吐いてばかりはいられない。「僕たちは毎日練習して状態を上げていくことに努めています。やり返さないといけないので、練習を続けていきたい」。責任感の強いオスナが巻き返しを誓った夜となった。(鬼塚淳乃介)

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