王者の重圧が「誇り」 アビスパ福岡GK永石拓海が意地の2本セーブ「誰もPK戦までいきたいと思っていない」【ルヴァン・カップ】

PK戦の末に勝利を収め喜ぶ福岡・GK永石(右から3人目)ら

◆YBCルヴァン・カップ2回戦 松本1―1(PK2―4)福岡(17日、サンプロアルウィン)

アビスパ福岡のGK永石拓海がPK戦で2本の好セーブを披露し、チームを初戦突破へと導いた。相手の2本目は正面でしっかりと受け止め、4本目は右に跳んではじいて3回戦進出に導き、「フィーリングがすごくよかった。次に進めた、何が何でも勝てたことはよかった」と納得顔を浮かべた。

ただ内容には満足していない。「90分で決めたかったし、120分で決めたかった。誰もPK戦までいきたいと思っていない。失点も相手の狙っていた形だった」と反省も忘れないが、連覇への道をつないだのは何よりも大きい。

王者として負けられない重圧もあった。「すごく難しくて、のしかかるものがあった。ただ誇りでもある。いい方向に持っていきたい」と前を向く。苦しい戦いを勝ち抜いたアビスパが、アルプスを臨む松本から再び頂点へと登り始めた。

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