<レスリング>4.19~21パリ・オリンピック・アジア予選(キルギス)出場の男子グレコローマン・チームが出発

4月19日(金)からキルギス・ビシュケクで行われるパリ・オリンピック・アジア予選に出場する男子グレコローマン・チームが4月17日、成田空港から出発した。同スタイルは21日に行われ、各階級とも上位2選手(決勝は行わず)に出場権が与えられる。

笹本睦ヘッドコーチ(日本オリンピック委員会)は「アジア選手権で代表選手が頑張ってくれ、いい流れをつくってくれた」と、日本チームの好成績を歓迎。どの選手も物おじしておらず、豊富な国際経験をベースに堂々とした闘いだったと評し、それと同じことが「予選に挑む選手にも言える。心配はしていない」と話した。

動画によるエントリー選手の研究も十分にやってきて、「各選手が持っているものをすべて出せば、出場枠は取れるはず。力を出せるためにサポートに全力を尽くしたい」と言う。

清水博之コーチ(自衛隊)は「アジア選手権の勢いを(予選の代表選手に)引き継いでもらいたい。日本のグレコローマンのレベルは高いところに上がってきています。ここからは、けがに注意し万全な体調をつくることに集中してほしい」と望んだ。

▲キルギスに向けて出発した男子グレコローマン・チーム


■67kg級・曽我部京太郎(ALSOK)「気持ちは高ぶっているけど、リラックスしている面もある。必ずこの予選で出場枠を取ってきます。アジア選手権では四国勢が頑張っていて、いい流れをつくってくれた。(愛媛県出身の)自分の気持ちも盛り上がっています。大学の同期の清岡(幸大郎=フリースタイル65kg級)とともに、出場枠を取ってきます」

■87kg級・阪部創(自衛隊)「やっと来たな、という気持ちです。試合は21日なので、そこで最高のパフォーマンスができるよう、現地に着いてからしっかりと調整したい。1試合、1試合、自分の持っているものを全部出し切って、結果にこだわって闘う。(同僚でありライバルだった角雅人が銅メダルで)自分も負けられないです」

■97kg級・仲里優力(佐賀県スポーツ協会)「アジア選手権組がいい結果を残し、いい結果をつくってくれた。みんな強いことは分かっていたけど、思った以上にいい成績。その勢いに乗って、1試合、1試合を勝ち上がって出場枠を取りたい。緊張感もあるけど、リラックスもしている。常に冷静な判断で闘い、死ぬ気で出場枠を取って来たい」

■130kg級・奥村総太(自衛隊)「時分のできることをしっかりやって、出場枠を目指したい。特別に緊張感もなく、自分の持っている技を出すだけ。去年、世界選手権に出場する機会があった。それを生かして闘いたい」


大会スケジュール=試合開始は日本時間午後1時半、準決勝(代表決定戦)は午後9時

4月19日(金)男子フリースタイル57・65・74・86・97・125kg級
20日(土)女子50・53・57・62・68・76kg級
21日(日)男子グレコローマン60・67・77・87・97・130kg級

※太字が日本選手出場の階級


日本選手団・役員

【チームリーダー】赤石光生(日本オリンピック委員会)、【コーチ】豊田雅俊(警視庁)

【男子フリースタイル・コーチ】小幡邦彦(山梨学院大教)、湯元健一(日体大教)、湯元進一(自衛隊)
【男子グレコローマン・コーチ】笹本睦(日本オリンピック委員会)、鶴巻宰(自衛隊)、清水博之(自衛隊)

【ドクター】田中哲平(JCHO東京山手メディカルセンター)、【トレーナー】野呂賢二(JSC業務委託)、秋山未来(JSC業務委託)
【栄養】野﨑久美(JSC業務委託)、【映像】 田中慎也(JSC業務委託)、新井庸仁(JSC業務委託)

【帯同審判】沖山功(香川・中部支援学教)、古里愛里(茨城・東洋大附牛久中高教)


男子グレコローマン日本代表選手

▼67kg級 曽我部京太郎(ALSOK)
▼87kg級 阪部 創(自衛隊)
▼97kg級 仲里優力(佐賀県スポーツ協会)
▼130kg級 奥村総太(自衛隊)

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