【ASEAN】3月東南ア訪日者、前年比26%増の42万人[観光]

日本政府観光局(JNTO)が17日に発表した統計で、2024年3月に東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国から日本を訪れた旅行者数は、前年同月比26%増の41万8,200人(推計値)だった。前月比では16%増となり、新型コロナウイルス流行前の19年3月からは11%増加した。各国と日本を結ぶ直行便が回復していることなどが奏功した。

日本を訪れた人の数が最も多かったのは引き続きタイで、前年同月比22%増の13万1,700人。6カ国で唯一10万人を超えた。直行便の回復などが貢献した。ただ19年3月比では11%減。消費者購買力の低下や航空券代の高騰などが背景にある。

前年同月比で最も伸び率が高かったのは、訪日旅行者数で2位のフィリピンで69%増の7万8,800人。直行便数が19年の水準まで回復していることや、イースター(復活祭)休暇があったことが貢献した。

3位のベトナムは26%増の6万7,400人。インセンティブツアーの催行などが増加を後押しした。

シンガポールは4位で16%増の6万1,000人。継続的な円安に加え、各種旅行プロモーションの促進、学校の休暇期間(スクールホリデー)があったことが寄与した。

5位のマレーシアは8%増の4万1,900人。前年同月を上回ったが、伸び率は1桁台と低かった。旅行代金の高騰や格安航空会社(LCC)の地方路線の回復の遅れ、断食月(ラマダン)による旅行控えがみられた。

6位のインドネシアは13%増の3万7,400人。マレーシアと同様にラマダンの影響を受けたが2桁増となった。

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