独、ウクライナ防空強化を再度呼びかけ G7外相会合・NATO協議へ

Andrey Sychev Sabine Siebold

[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツのピストリウス国防相とベーアボック外相は17日、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対し、ウクライナの防空体制を早急に強化するよう改めて呼びかけた。

ウクライナの防空体制の強化は、イタリアのカプリ島で始まった主要7カ国(G7)外相会合でも取り上げられる見通し。ベーアボック外相はG7外相会合を前に「防空体制の強化はウクライナの何千人もの人々にとって生死に関わる問題であり、われわれ自身の安全を守るための最善の対応策となる」と述べた。

ドイツの呼びかけに対し、オランダ、チェコ、デンマークなどが賛同を表明している。

NATOのストルテンベルグ事務総長は、19日に開く会合で、ウクライナに対する防空システム追加供給の方策を巡り協議すると明らかにし、NATO加盟各国の備蓄目標を犠牲にしても、防空システムやウクライナ向け兵器供給拡充に焦点を当てると言明した。

ストルテンベルグ氏は「同盟国がNATOの能力に関する目標の達成とウクライナ追加支援いずれかの選択の必要に迫られた場合、私のメッセージは明確だ。ウクライナに追加支援すべきだ」と述べた。

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