『トレインスポッティング』ヴィンセント・フリールが死去、享年64歳

スコットランド出身の俳優ヴィンセント・フリールが死去した。64歳だった。カルト的人気を誇るコメディ映画『おかしなバスジャック』やダニー・ボイル監督による1996年作『トレインスポッティング』で知られたヴィンセントが帰らぬ人となったことを16日(火)、故人のエージェントが伝えた。死因などの詳細は明らかにされていない。

ヴィンセントの訃報を受けて、『おかしなバスジャック』で脚本を担ったニニアン・ダネットを含む多くの俳優や脚本家からお悔みの言葉が寄せられている。同1985年作を監督したマイケル・ホフマンと共に現在舞台化作品に取り組んでいるダネットは、「この悲劇的な知らせに酷く悲しんでいます。彼はあまりにも早く亡くなりました」「『おかしなバスジャック』に向けて彼を見つけられたことは恵まれていました。彼は世界を背負ったロマンティックな心配性のあの役柄を見事に演じました」と綴っている。

1960年にグラスゴーで生まれたヴィンセントは、映画のほかテレビ界でも活躍し、『スティル・ゲーム』『スティル・アワーズ』『タガート』などに出演した。

1992年に出演したコメディドラマ『ラブ・C・ネスビット』のクリエイター、イアン・パティソンは「ヴィンセントがとても尊敬されていることは明らかでした。俳優としてだけではなく、面白く、敏感で、思いやりのある人間として」と故人を偲んだ。

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