ザ・ビートルズの映画『レット・イット・ビー』、修復版が配信へ

ザ・ビートルズのドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』の修復版がディズニープラスから配信されることが決まった。マイケル・リンゼイ=ホッグ監督による同作は12作目で最後となったアルバム『レット・イット・ビー』のリリースに合わせて1970年に初公開、その後入手困難となり海賊版しか見れない状態が続いたものの、ついに来月8日に解禁となる。

1969年1月にロンドンのトゥウィッケナム・フィルム・スタジオでセッションをする4人の姿を捉えた同作、2021年にディズニープラスが配信開始したピーター・ジャクソン監督のドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ: Get Back』に続き同プラットフォームから修復版がファンに届けられる。

リンゼイ=ホッグはバンド解散後の公開というタイミングが映画『レット・イット・ビー』の印象を非常に暗いものにしたと話す一方、ロンドンのサヴィル・ロウにあったアップル・コア社でリハーサル、最後のパフォーマンスとなったルーフトップ・コンサートをするメンバーらの喜びと幸せが入っているとした。

今回アップル・コア社の依頼を受け、ジャクソンのパーク・ロード・ポスト・プロダクションが『ザ・ビートルズ: Get Back』と同じ技術を使ってオリジナル版『レット・イット・ビー』の16㎜ネガティブから細心の注意を払い修復したという。

ジャクソンはこう話す。「マイケルの映画『レット・イット・ビー』が修復され、長年のお蔵入りから遂に再び公開されることが本当に嬉しい」「『ザ・ビートルズ: Get Back』でマイケルのアウトテイクを使うことができた私はとてもラッキーだった。『ザ・ビートルズ: Get Back』の物語が完成するためには『レット・イット・ビー』が必要だ。3部構成を通して、私たちはマイケルとザ・ビートルズが震撼の新たなドキュメンタリーを撮影しているところを見せた。そのドキュメンタリーが『レット・イット・ビー』だ。1970年に公開された映画さ。50年の時を経て、ついにあの素晴らしい物語が完成したと思っている。2つのプロジェクトがお互いを支え、高め合っている。『レット・イット・ビー』は『ザ・ビートルズ: Get Back』のクライマックスで、『ザ・ビートルズ: Get Back』は『レット・イット・ビー』に欠如していた重要な文脈を見せている。マイケル・リンゼイ=ホッグは、私が『ザ・ビートルズ: Get Back』を製作している間、ずっと親切にしてくれた。彼のオリジナル映画は1970年の公開時よりもずっと素晴らしく最高のサウンドだと言わせてもらうよ」

ちなみに同作ではポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン他、『ゲット・バック』にピアノで参加し、唯一メンバー以外でクレジットされたビリー・プレストンが登場している。

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