カンヌ国際映画祭でスタジオジブリが名誉パルム・ドール受賞決定 団体の受賞は初 ジョージ・ルーカス監督も同時受賞

5月に開催されるフランスの第77回カンヌ国際映画祭で、「スタジオジブリ」が名誉パルムドールを受賞することが決まった。この賞が団体に贈られるのは初めて。

受賞理由について、カンヌ映画祭は17日、「ハリウッドの巨匠たちと並んで、宮崎駿監督と高畑勲監督という2人の優れたストーリーテラー、そして多くのカルト的キャラクターによって体現された日本のスタジオは、過去40年間、アニメーション映画に新鮮な風を解き放った」と説明し、映画界のレジェンドをたたえると評価した。

スタジオ・ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんは、「スタジオが名誉パルムドールを受賞したことを本当に光栄に思います。宮崎も私も、かなり年を重ねましたが、スタジオジブリの精神を受け継いでくれるスタッフにより、これからも新しいことに挑戦していくことでしょう」とコメントしている。

名誉パルムドールは、監督に授与される賞と俳優に授与される演技賞があり、2024年は「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカス監督の受賞がすでに発表されている。

歴代受賞者の中には「インディ・ジョーンズ」のハリソン・フォードさんや「トップガン」のトム・クルーズさんなどがいるが、個人ではなく団体が受賞するのは、スタジオジブリが初めてとなる。

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