レスリング・藤波朱理 3月に右肘脱臼、手術も「試練」乗り越える パリ五輪へ向け「もう一度気を引き締めて」

 公式ウエアに初めて袖を通した藤波朱理

 今夏のパリ五輪開幕まで100日となった17日、五輪およびパラリンピックで日本選手団が着用する公式スポーツウエアが都内で披露され、15人のアスリートが登壇した。バレーボール男子の西田有志(パナソニック)は52年ぶりの金メダル獲得を宣言。2連覇が懸かる体操男子の橋本大輝(セントラルスポーツ)は3冠を視界に捉えた。レスリング女子53キロ級のパリ五輪代表で公式戦133連勝中の藤波朱理(日体大)は、3月の右肘脱臼による手術後、初めて公の場に登場した。

 藤波は五輪公式ウエアに初めて袖を通し「あと3カ月、もう一度気を引き締めて目標に向けて頑張っていこうと思った」と力を込めた。3月の練習中に右肘を脱臼し、手術を受けリハビリに励んでいる。5月頃から本格的な練習を再開できる見通しだが、「順調に回復していて、もうすぐ復帰という形」と報告。「このけがも今は前向きに捉え、金メダルを取るための試練だと思っている。乗り越えて、あと100日しっかり準備していきたい」と決意を込めた。

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