ブライトンMF・三笘薫に今夏移籍の可能性 マンUら「ビッグ6」大争奪戦に発展も

ビッグクラブは三笘の動向に注目している

イングランド・プレミアリーグのブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(26)が、今夏にビッグクラブへ移籍する可能性が高まってきた。今季リーグ戦19試合出場で3得点4アシストとまずまずの結果を出したが、腰の負傷によりシーズン中の復帰は絶望となった。そうした中、英国のエージェント事務所に所属する代理人によると、「ビッグ6」と呼ばれる各クラブは日本人ドリブラーへの関心を高めているという。移籍金は約100億円ながらも、大争奪戦に発展しそうだ。

三笘は今季も得意のドリブルを駆使し、左サイドを圧倒。世界最高峰リーグで大きな存在感を示した。残念ながら2月18日のシェフィールド・ユナイテッド戦で途中交代して以降、腰の負傷により戦線離脱。ロベルト・デゼルビ監督は記者会見で「2~3か月かかると思う」とし、今季絶望との見通しを示した。

現在は来季に向けてリハビリ中の三笘について、イングランドの「ビッグ6」(マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティー、リバプール、アーセナル、トットナム、チェルシー)は、その動向を注視しているという。

カズこと元日本代表FW三浦知良(57=オリベイレンセ)の代理人を務め、公認資格を持つ田路雅朗氏によると、イングランドの各クラブと取引のあるエージェント事務所の代理人は「ビッグクラブはみんな三笘のことを気にしている。どのクラブも本気で欲しがっているし、本気で興味を持っている。夏に動く可能性もあるし、移籍しても全くおかしくない」と語ったという。

現地代理人とコンタクトを取った田路氏は「日本で『第2の三笘を探してくれ。それで連絡が欲しい』って言われたよ。まあ、三笘はプレミアでも十分にやれているし、あれだけドリブル突破できる選手は、どのクラブも欲しいってところだろうな」と指摘。特に2022年カタールW杯でのパフォーマンスは世界的にも好印象を与えたとして、世界的な知名度も加味されているようだ。

ブライトンは三笘の移籍金について、5000万ポンド(約96億円)以上に設定しているとみられるが「ビッグ6」の各クラブならば問題はない。特に26歳という年齢からブライトンが「売り時」と判断する可能性は高いとみられている。三笘は昨年に契約延長したようにチームへの不満はないものの、現在リーグ10位とあって、このまま来季欧州大会の出場権を逃せば、欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を持つクラブへの移籍を検討することもあるはずだ。

中でも、新天地として有力視されているのはマンチェスターUとリバプール、チェルシーだが、マンチェスターCやアーセナル、トットナムもチーム編成次第で三笘に正式オファーを出す可能性もある。また、国外のフランス1部パリ・サンジェルマンやスペイン1部バルセロナも三笘をリストアップ済みと、引く手あまたの状況だ。

今夏は欧州選手権(ドイツ)とパリ五輪が開催される。このため移籍市場が本格化するのは7月以降とみられる中、三笘はステップアップを実現できるのか。その動向から目が離せない。

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