【マイラーズC】2年ぶりVへ切れ味増した!ソウルラッシュがド迫力 3週連続ラスト1F10秒台に池江師も納得「いい加速力」

 栗東CWできっちり先着したソウルラッシュ(左)=撮影・石湯恒介

 「マイラーズC・G2」(21日、京都)

 香港マイル4着以来となるソウルラッシュは17日、栗東CWで併せ馬。久々を全く感じさせないド迫力の動きで先着を果たし、好ムードをアピールした。国内外の一線級のマイラーとしのぎを削ってきた実力馬が、ここでも好勝負を演じる。

 スピード、パワー、気合乗り。まるで格が違うと言わんばかりに、ソウルラッシュが圧巻の走りを見せた。栗東CWの最終リハでヴィルヘルム(6歳3勝クラス)の2馬身後ろから追走。直線で内に進路を取ると、軽く仕掛けられて一瞬でトップスピードに。重い馬場も全く苦にせず、2馬身半突き放して先着した。

 最後までビッシリと追われ、6F82秒6-36秒4-10秒9の好時計。いわゆる前哨戦仕様ではない。3週続けてのラスト1F10秒台に、池江師は「いいですね。先週、先々週もいい加速力を見せた。きょうもソラも使わず、最後まで伸びていました」と納得の口ぶりだ。「お腹は少しぽっこりしてきた」と7歳になっての体形の変化は認めつつ、「切れるようになってきましたね」と迫力を増してきた末の切れ味はうれしい驚きだろう。

 昨秋は京成杯AHを勝ち、同舞台のマイルCSでは首差の2着。香港マイルでは4着と着順こそ落としたが、地元の最強マイラー・ゴールデンシックスティから0秒4差なら、悲観しなくていい。国内外の強敵相手にも「大崩れせずしっかり走れている」と言うようにG1レベルの力がある。

 舞台は開幕週の京都。持ち時計1分31秒6はメンバー中トップタイと時計勝負も望むところだが、「パワーがあるので、本質的にはちょっと雨が降った方がいい。他の馬が苦にする分ですね」とトレーナー。天も味方につけ、狙うは2年ぶりの当レースV。そして堂々と東上する。

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