回転窓/エアコンも体も夏の備えを

今週初めはたっぷりの日差しと季節先取りの暖気の影響で気温が上がり、各地で最高気温25度以上の夏日を観測した。慌てて夏服を引っ張り出した方も多かったのではないだろうか▼1週間前の4月10日は、「4運10(しうんてん)」の語呂合わせから「エアコン試運転の日」。日本冷凍空調工業会が制定し、経済産業省や関係団体と共に、エアコンの不具合の有無を早めに点検するよう呼び掛けている▼ダイキン工業によると、まずは冷房の設定温度を最低(16~18度)にして10分ほど運転し、異常を示すランプが点滅していないか確認。さらに約30分運転し、室内機からの水漏れや異音、異臭がないかを調べる。そして異常があれば店舗やメーカーに問い合わせるという試運転の流れを紹介している▼夏場にもし故障が見つかった場合、工事が遅れて冷房を使えない期間が長引く恐れもある。今やエアコンは熱中症予防に欠かせない家電の一つ。試運転は実施率が2~3割にとどまるそうだが、今後重要な夏の備えとなろう▼暑さに慣れていないのはエアコンだけではない。猛暑の夏に耐えられる健康な体づくりも急ぎたい。

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