森トラスト/田町駅のオフィスビル3棟一体再開発へ、中長期ビジョンに位置付け

森トラストがJR田町駅の南側にあるオフィスビル3棟の一体再開発を計画している。1970年代後半から80年代前半にかけて整備した3棟は総延べ7・5万平方メートルの規模。合計の敷地面積は約1・1ヘクタールで、いずれも容積率600%のエリアに立地する。2030年までの中長期ビジョンで主要プロジェクトに位置付けており、同年ころまでに具体的な進展を図ると見られる。
17日までにホームページ(HP)を更新して明らかにした。ビジョンの名称は「Advance2030」。昨年11月に策定した際の公表資料では、再開発に言及していなかった。不動産事業のアクションプランとしてHPで新たに示した。
3棟はいずれも田町駅前を南北に通る第一京浜道路沿いに位置する。北から▽三田3丁目MTビル(東京都港区三田3の14の10、敷地面積1604平方メートル)▽三田43MTビル(同3の13の16、5971平方メートル)▽三田MTビル(同3の13の12、3489平方メートル)-の順で並ぶ。
それぞれの施設概要は▽三田3丁目MTビル=SRC造12階建て延べ9649平方メートル、1982年竣工▽三田43MTビル=S造地下3階地上16階建て延べ4万4354平方メートル、83年竣工▽三田MTビル=SRC造地下1階地上11階建て延べ2万1043平方メートル、74年竣工。
ビジョンは30年度の営業収益3300億円を目標に掲げ、1・2兆円の投資を実行するとした。不動産事業では土地の特性を最大化する複合化や、日本の国際競争力強化につながる都市づくりなどを戦略に掲げている。

© 日刊建設工業新聞社