「上がってきてあの流れでよく抑えた」ソフトバンク耐えた延長12回のピンチ、小久保監督がたたえたあの投手の踏ん張り

日本ハムと引き分け、ナインを出迎える小久保監督(中央)(撮影・冨永豊)

◆日本ハム4―4ソフトバンク=延長12回(17日、エスコンフィールド北海道)

何とか黒星だけはつかなかった。延長12回2死一、二塁。サヨナラのピンチで、この日再昇格したばかりの藤井が粘った。小久保監督は「上がってきてあの流れでよく抑えた。(味方の)エラーもあったけどね。心強いです」と一息ついた。

初回に初先発の福島から近藤、栗原の連続適時打で2点を先制。2回に石井の2ランで追い付かれた。均衡が保たれたまま11回。栗原の内野ゴロの間と中村晃の適時打で再び2点を勝ち越した。あとはオスナが締めくくるだけだった。

簡単に2死を奪ったが、万波に右前打を浴びた。マルティネスへの初球を完璧に捉えられ、土壇場でまさかの2ラン被弾。今季初めてセーブに失敗した右腕は「自分が望んでいた結果ではなかった。今日の結果に関してはチームメートに申し訳ないと思う」とわびた。

7セーブを挙げている守護神が打たれた。小久保監督は「同点まではオッケーなので。別に勝ち越されていない」と一切責めることはなかった。ただ、オスナ自身は「開幕から本調子じゃないことは自分でも分かっている。毎日練習して状態を上げることに努めている」と胸の内を明かした。

日本ハムとの2連戦は1敗1分けとなり、6カード目で初の負け越しを喫した。指揮官は「長いシーズン、そんなこともあるでしょう」と前を向いた。価値のあるドローを手に次カードは久しぶりの本拠地に戻る。(小畑大悟)

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