まるで映画! ミクロネシア絶海の孤島にヤシの葉の「HELP」の文字が

3人の男性はボートでの航海に熟練していたが…(米沿岸警備隊のフェイスブックから)

ヤシの葉で作った「HELP」のメッセージが救助の決め手──「まるで映画のようだ」と話題になっている。

3月31日、3人の男性がパプアニューギニアの北に位置するミクロネシア連邦のプルワト島から100キロほど離れた絶海の孤島、ピケロト島に向かって航海に出た。

船は全長6メートルほどの船外機付きの小さなボート。3人の名前は非公開だが、全員40代で親戚関係にあり、ボートでの航海には熟練していたという。

しかし6日たってもプルワト島に帰ってこないため、親族の1人が当局に通報。ミクロネシア・グアム管区とハワイ管区の米沿岸警備隊、それに在日米海軍が共同で捜索活動を始めた。

3人はピケロト島にはたどり着いていたが、ボートが損傷し、船外機が故障したために帰れなくなっていた。そこで浜辺にヤシの葉で大きく「HELP」の文字を形作って救援を待っていた。

4月7日、メッセージを発見したのは、日本から飛来した米海軍の哨戒機P8「ポセイドン」だった。ポセイドンは食料・飲料水などサバイバル用品が入ったパッケージを投下。2日後の9日、沿岸警備隊の監視船「オリバー・ヘンリー」がピケロト島に到着し、3人を無事に救出した。

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