福島原発3人を労災認定 がん発症など業務上災害14人に

厚生労働省はこのほど、東京電力福島第一原子力発電所で放射線業務に従事した経験を有する3人を労災認定したと発表した。

40代と50代の男性2人が白血病を、60代の男性1人が肺がんを発症したとして労災請求していた。3人はいずれも事故後に原発構内で作業を行っており、電離放射線障害の業務上外に関する検討会が「業務上」と最終的に判断。3月25日付けで東京労働局中央労働基準監督署、福島労働局富岡労働基準監督署が労災認定している。

原発事故後の作業従事者の労災認定は、今回の3人を含めて14人。労災認定した疾病の内訳は、「白血病」が最多の7人で、「咽頭がん」「甲状腺がん」「肺がん」が2人ずつ、「真性赤血球増加症」が1人を数える。

© 株式会社労働実務