サン・ファンバウティスタ号が4分の1サイズで復活<宮城県石巻市>

【画像】4分の1サイズのサン・ファンバウティスタ号

17日午前9時、石巻市のサン・ファン館に大型トラックで運び込まれたのは2代目となる復元船。

作業員が慎重に確認しながらクレーンで船首部分をつり上げ土台に取り付けていった。

サン・ファン・バウティスタ号は伊達政宗が支倉常長らをヨーロッパに派遣した慶長遣欧使節の偉業を伝えようと造られた木造船。

1993年に全長およそ55メートルの初代復元船が完成した。

しかし船は東日本大震災の津波で被害を受けたことに加え、老朽化で強度が低下。

県は有識者会議で大規模改修を含め検討を重ねましたが、最大10億円もの費用が掛かることなどから4分の1サイズで2代目復元船を作ることとし初代復元船はおととし7月に解体されていた。

17日の設置作業は3時間がかりで行われた。

2代目となる復元船の船体の表面は強化プラスチック製、内部は鉄筋で補強されている。

船尾部分もドッキングされると全長およそ14メートル幅3メートルになった。

サン・ファン館企画広報課 髙橋正法課長

「リニューアルオープンに向けて着実に進む節目になったなと感慨深く思っております。木造船としての質感・色という のがだいぶ精巧に再現されてお りますので大変見ごたえのある船になっていると思います。」

17日設置されたのは船体部分のみで来月中にマストや装飾品などを取り付け、一般公開は今年秋ごろの予定。

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