アナ・デ・アルマスの役カットに関する『イエスタデイ』訴訟、和解成立

アナ・デ・アルマスが予告編に登場したため、騙されて映画『イエスタデイ』を観たと主張する2人の男性が、虚偽広告訴訟で和解した。

メリーランド州在住のコナー・ウールフさんとピーター・マイケル・ロスザさんは、予告編に登場していたアナを見るために、アマゾン・プライムで3ドル99セント(約600円)を支払ったものの、アナが完成版からカットされていたことに気づき、虚偽広告、不当利益、不当競争違反でユニバーサルを訴えていた。

連邦判事は当初2人の主張に理解を示していた一方、同社に12万6705ドル(約2000万円)の弁護士費用を支払うよう命じており、12日(金)、条件は明らかにされていないものの、2人は同訴訟の和解案に応じたとバラエティ誌が報じている。

裁判では、もし映画の予告編が広告として扱われるのであれば、視聴者は映画が予告編にふさわしくないと感じるたびに訴えることができるようになるとのユニバーサル側の主張に対し、スティーブン・ウィルソン連邦地裁判事は同主張を退け、予告編は「商業的言論」であり、虚偽広告法の対象となると判断した。

一方、ピーターさんとコナーさん側の集団訴訟弁護団は、予告編にアナが登場し、完成した映画からアナのシーンがカットされたことで、映画のチケットを購入したり、あらゆるプラットフォームでレンタルしたすべての人が騙された可能性があると主張するものの、「原告の集団認定の申し立ては明らかに不十分である」と他の製作責任に関する訴えは却下となった。

弁護士費用の総額は67万2000ドル(約1億300万円)で、そのうちスタジオ側は「寛大な」減額を適用した上で47万2000ドル(約7300万円)の払い戻しを求めたが、判事はこれをさらに減額するかたちとなった。

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