ジェイソン・デルーロ、セクハラ訴訟が厳密な法解釈により棄却

ジェイソン・デルーロに対して起こされたセクハラ訴訟が厳密な法解釈により棄却された。

エマザ・ギブソンさんは昨年10月、ジェイソンが「不道徳な性的誘い」をかけ、音楽ビジネスでの自身の成功を「悪意を持って」約束したとして、ジェイソンをロサンゼルス上級裁判所に提訴していた。しかし16日(火)、ケリー・ベンシンガー判事は、アトランティック・レコードおよびジェイソンのレーベルと契約を結んだギブソンさんが、その中でいかなる紛争もニューヨーク州法の下、マンハッタンの裁判所を通して処理することに同意していると裁定した。

しかしギブソンさんの弁護士ロナルド・ザンブラノ氏は、この訴訟はまだ「進行中」と主張し、ニューヨークで再提訴することを誓っている。

ザンブラノ氏はローリングストーン誌に声明でこう語っている。「この訴訟はまだ進行中です。判事は原告の主張の是非について判決を下さず、単に裁判の場を変更したただけです」「ギブソン氏によるデルーロ氏に対する申し立てに変更はなく、我々は彼の非難されるべき違法行為について責任を負わせることに引き続き全力を尽くします。この訴訟はニューヨークで再提訴され、私たちは勝訴することを十分に期待しています」

火曜日の判決前に、ザンブラノ氏は見返りのあるセクハラを含むギブソン氏の主張のいくつかは「契約に言及していない」ため、この契約の条項に拘束されるべきではないと主張していた。裁判所への提出書類の中で、同氏は申し立てられたハラスメントはカリフォルニア州で行われたものであり、カリフォルニア州法に準拠すべきであるとし、「契約はそれらの主張に影響を及ぼすことはできません」と法廷で話した。

しかしジェイソンの弁護士カミロ・エチャバリア氏はこう反論する。「不法行為の主張は契約に関連しています」「法廷地選択条項は非常に広範です。契約違反の主張だけではありません。契約に関連するあらゆる行為が対象となります。そして契約は、この関係全体の基礎となるものです」

最終的に判事は、2022年2月に署名されたギブソンさんのアーティスト契約とレコーディング契約には、「法廷地選択」条項が含まれており、レコーディング関係に関連するすべての法的訴訟の唯一の管轄権はニューヨーク郡にあるとの判決を下した。

裁判書類の中でギブソンさんは、当初は「メンターもしくは助言者」と捉えていたジェイソンが、2021年にレコード契約の約束を持ちかけてきたが、「成功と引き換えにセックス」を期待しており、その誘いを断って、最終的に連絡を取らなくなったことで関係が悪化したと主張している。

一方、ジェイソンは以前、この疑惑について「完全に虚偽であり、有害だ」とコメントしている。

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