日本サポが韓国で掲げた横断幕に感動の声 ハングル泣かせる言葉に敵将驚嘆「美しいシーン」

蔚山現代戦に臨んだマリノスの選手たち【写真:ロイター】

アジアCL、横浜Mサポーターが現地に乗り込んで掲げた横断幕

サッカーのアジアチャンピオンズリーグの準決勝第1戦が17日、韓国東部の蔚山(ウルサン)で行われ、日本から出場している横浜F・マリノスは蔚山現代に0-1で敗れた。この試合に両チームのサポーターが出した横断幕が感動を呼んでいる。横浜Mのサポーターがハングルでつづった言葉に、韓国メディアも注目した。

現地に乗り込んだ横浜Mサポーターが掲げた横断幕には「諦めない魂は我々が受け継ごう ユ・サンチョル兄さんと共に」とつづられていた。前半は日本語、後半はハングルだった。逆側のゴール裏では、蔚山のサポーターもハングルで「諦めない精神はユ・サンチョルと」と掲げた。この両チームでプレーし、2021年にすい臓がんのため49歳でこの世を去った元韓国代表、ユ・サンチョル氏への追悼メッセージだった。

韓国メディア「スポーツ京郷」によれば、前半6分には、ユ・サンチョル氏が蔚山でつけた背番号6にちなみ1分間、拍手がスタンドに降り注いだという。

また同メディアは「横浜も今回のイベントに積極的に参加し、ロイヤリティを一切受け取らなかった」として横浜Mの対応を称賛。さらに「両チームの観客席からも熱い反応が出た」として横浜Mサポーターが掲げた横断幕を「フレーズが注目を集めた。若くして世を去ったユ・サンチョル氏が、蔚山と横浜のファンの胸に生きていることを確認できた瞬間だった」と感動的に伝えている。

また試合後には、Jリーグの柏などでも活躍した蔚山のホン・ミョンボ監督もこの場面に触れ「美しいシーンだった」と口にした。「ユ・サンチョル選手は両チームで活躍した。重要な試合でセレモニーをしてくれたことは、2つの球団に感謝したい」と語っている。

THE ANSWER編集部

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