【早出し】うねる波、果敢に挑む 朝日で日本カヌーFS大会

激流の中で華麗な技を見せた選手=朝日町・最上川カヌーランド

 日本カヌーフリースタイル選手権大会が14日、朝日町の最上川カヌーランドで開かれた。全国各地から参加した約30人が、華麗な技で観客を沸かせた。

 競技を行う場所は「たんの瀬」と呼ばれ、雪解けにより水量が多く、国内最高レベルの条件で競技が繰り広げられる場所として知られる。大会はブレードの種類などの違いで4部門に分かれ、45秒間で技の難易度や完成度を競った。選手は高さ約1メートルの波がうねる中、回転やジャンプに果敢に挑んでいた。大技が決まると会場から大きな歓声と拍手が送られた。

 男子カヤックシングルに出場した旭川医科大6年永沢友輝さん(24)は「波が激しく難しい会場。素晴らしい環境で試合ができてありがたい」と話していた。大会は5月にドイツで行われるワールドカップの選考を兼ねて行われた。

© 株式会社山形新聞社