芋煮会フェス、9月15日に開催 山形、熱中症対策を拡充

日本一の芋煮会フェスティバルの日程などを了承した総会=山形市・山形商工会議所会館

 日本一の芋煮会フェスティバル協議会(矢野秀弥会長)の総会が17日、山形市の山形商工会議所会館で開かれ、今年のフェスティバルを9月15日に同市の馬見ケ崎川河川敷で開催することを了承した。気温34度を超えた昨年の教訓を生かし、熱中症対策を拡充して来場者の安全を確保する。

 新型コロナウイルス禍後、4年ぶりの通常開催となった昨年同様、今年も飲食エリアの制限はしない。熱中症対策では、1カ所だった飲料水の配布所を増設する方針。両岸に休憩スペースと救護所が一体となったテントを設ける。

 直径6.5メートルの大鍋「3代目鍋太郎」で、しょうゆ味を約3万食分用意する。このほか同3メートルの鍋を使い約5千食分用意する。しょうゆ味以外の味付けとするが、現時点で未定という。予約席「芋煮茶屋」や土産物の販売ブース、キャッシュレス決済を継続する。物価高の影響を受ける中、芋煮の前売り券500円、当日券600円は据え置く。

 総会には約40人が出席し、矢野会長や佐藤孝弘市長があいさつした。36回目の今回のテーマは「歓を尽くす 山形の恵みを世界へ 芋煮狂祭」で、村岡達啓実行委員長は「あえて『狂』という文字を使った。山形にはとんでもない祭りがあると、観光客にアピールしたい」と意気込んだ。

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