中国海南省、1~3月の貿易額は600億元を初突破

中国海南省、1~3月の貿易額は600億元を初突破

海南省洋浦経済開発区の洋浦港にある埠頭(ふとう)。(2023年12月29日、小型無人機から、海口=新華社記者/蒲暁旭)

 【新華社海口4月18日】中国海南省海口税関は16日に開いた記者会見で、第1四半期(1~3月)の貿易額が前年同期比11.3%増の642億3千万元(1元=約21円)になり、2017年通期の貿易額の9割以上に相当したと発表した。海南自由貿易港の建設にけん引され、同省の貿易は発展の質が着実に向上し、貿易額は四半期として初めて600億元を上回った。

 新興市場との貿易額は高めの伸びを示した。東南アジア諸国連合(ASEAN)は33.5%増の107億9千万元で最大の貿易相手先の地位を保った。「一帯一路」共同建設国は28.5%増の341億2千万元となり、アフリカは2.2倍、中南米は39.9%増だった。

 自由貿易港の建設にけん引され、貿易の質と量がいずれも向上した。18年から23年にかけて、貿易額の年平均伸び率は22.2%となった。輸出入実績のある企業数は600社未満から約1900社に増加し、貿易相手先は160の国・地域から190の国・地域に拡大した。

 今年は海南自由貿易港の貨物の出入りを輸出入とみなし税関が監督管理する「封関運営」の実施に向けた重要な年となる。海口税関は重要な政策、産業、プラットフォーム、企業、ならびに口岸(通関地)の安全などに焦点を当てた21項目の具体的措置を打ち出し、貿易の質の高い発展を支えるという。

 

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