「あんな大金を所有していたら全部同じ」 24億円送金、大谷翔平が気づかない原因に米記者見解

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

水原容疑者が大谷の口座から24億円の不正送金

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の通訳を長年務めた水原一平容疑者は、銀行詐欺罪で訴追された。大谷の口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正送金したとされている。大金を失った形の大谷がなぜ気づかなかったのかにも注目が集まったが、米記者は「周りの誰かがその立場を利用して大金を失ったアスリートは彼が初めてではない」と指摘。競技に集中している状況では「非常に簡単に起こってしまう」との見解を示している。

訴状によると、水原容疑者は2021年9月から賭博を始め、2年余りの間に総額4067万8436ドル(約62億3320万円)の損失を出した。大谷の口座からは1600万ドル以上の大金を不正送金。水原容疑者が銀行側との通話で、自身が大谷であると偽って名乗るなどして送金を可能にしたとされている。

さらに、2018年3月に開設された口座には昨季まで所属していたエンゼルスからの給与が振り込まれていたにもかかわらず、その後、2021年10月までアクセスがなかったと判明。大谷は他にも複数の口座を持っているようだが、3年間も給与口座にアクセスがなかったことに驚きの声も上がった。

1600万ドルもの大金が口座から消えていたことに気づかなかったという点について、米スポーツ専門局「ESPN」の敏腕記者ジェフ・パッサン氏が言及した。同局公式Youtubeチャンネルのスポーツトーク番組「パット・マカフィー・ショー」に出演。「これは重要なポイントだと思う。周りの誰かがその立場を利用して大金を失ったアスリートは彼が初めてではない。こういったことはプロのアスリートが高い給料を支払われている限りは存在する」としたうえで、こう続けた。

「アスリートたちの頭の中にあるのは自分の技術に熱心に献身的になることで、100%のスキルを注がなければならない。プロスポーツで生き残るにはそうするしかない。ましてやショウヘイ・オオタニのようにこれまでに見た中で最高の選手の1人になるような場合は言うまでもない。自分の技術に対して一心不乱になっていることと、フィールド内外でたくさんのお金を稼いでいて、お金持ちを超えているという事実が合わさると、気づかないというのは非常に簡単に起こってしまう」

パッサン記者は、大谷が「富豪」を超えた存在であると分析。「人々は1600万ドルをどうやって失うんだというけれど、一体どの時点でその数字が憂慮すべきものになり、どうすればこれを失うことができるんだと言えるんだ。500万? 1000万? あんな大金を所有していたら全部同じだよ」と気づかなかったことについての見解を示した。

THE ANSWER編集部

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