高萩の市報 70年分公開 地域の歴史、HP掲載 茨城

デジタル化された「市報たかはぎアーカイブ」=高萩市本町

11月に市制施行70周年を迎える茨城県高萩市は節目を記念して、1955年に発行が始まった市報「たかはぎ」をデジタル化し、市ホームページ(HP)で公開を始めた。「市報たかはぎアーカイブ」のバナーをクリックすると、過去の市報を見ることができる。既にデジタル化済みの市報と合わせて、約70年分の情報が閲覧可能。市担当者は「高萩が歩んできた歴史を気軽に見てほしい」としている。

市報は市制施行翌年の55年9月に創刊され、月1回のペースで発行。現在第771号まで刷られており、行政と市民との橋渡し役として市政やイベント、生活情報などを届けている。

市誕生70周年の節目を前に、市民とともに歴史を振り返ろうと、現物が保存され、デジタル化されていなかった創刊号から2007年8月発行の第570号までを対象に作業を行った。

デジタル化された市報はHP上で公開。バックナンバーとして掲載されている市報と合わせて、1950年代から最新号までの市報を見ることが可能だ。生活の様子や公共施設の建設風景、祭り、財政状況、東日本大震災の被災状況など当時の貴重な情報や写真が掲載されている。特集号や市の自然を切り取った写真集も掲載されている。

市秘書広報課の担当者は「若い世代が過去の街の様子を知る貴重な資料にもなる。さまざまな世代の方に市報を見てもらいたい」と話した。

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