「世界のトップの人たちと戦うレベルにはもう厳しいかなと」香川県三豊市出身の桃田賢斗選手が日本代表引退で会見

バドミントン日本代表のエースとして東京五輪にも出場した香川県三豊市出身の桃田賢斗選手(NTT東日本)が、4月27日から開催される男子バドミントンの国別対抗戦トマス杯を最後に、日本代表を引退すると発表しました。代表引退を発表しました。
黒のスーツ姿で会見に臨んだ桃田賢斗選手。代表引退を決意した理由について語りました。

桃田賢斗選手
「気持ちとからだのギャップが続いていく中で世界のトップの人たちと戦うレベルにはもう厳しいかなと」

桃田選手は、男子シングルス世界ランキングで、2018年9月27日から2021年11月23日まで121週連続で1位に君臨。2019年は国際大会でギネス記録となる年間11度の優勝を成し遂げ、世界バドミントン連盟による男子世界最優秀選手に選ばれました。

桃田選手は、2014年に代表入りすると、翌年、年間王者を決める国際大会のシングルスで日本勢として初優勝。世界ランキング2位だった2016年、日本バドミントン協会から無期限の試合出場停止処分を受け、日本代表強化指定からも外れました。この年のリオデジャネイロ五輪への出場が確実だったものの、五輪出場への推薦・派遣が見送られました。

翌年(2017年)無期限出場停止処分が解け、約1年ぶりの復帰戦となる日本ランキングサーキットで優勝、復活をアピール。その後も国際大会でも次々と優勝し世界を代表する選手となりました。

また東京五輪に向けて順調に調整を進めていた中、2020年1月には遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれ選手生命をおびやかすけがにも見舞われました。それでも11か月後に復帰、東京五輪が延期になったことも重なり代表選手に選ばれるなど、苦難を乗り越え日本バドミントン界をけん引してきました。

桃田賢斗選手
「とても長いようで短く、でもトータルしてみるとすごく幸せな時間だったと思う」

桃田選手は、今後も国内における競技活動は継続していくと言うことです。

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