今治の魚ふんだんに 伯方島で地元漁師が期間限定レストラン開店

期間限定レストランを開店した藤本さん(右)と調理を担当した峯村さん

 愛媛県今治市沖で取れた魚介類をふんだんに使い、県外の一流料理人が交代でメニューを提供する期間限定レストラン「虹吉」が同市伯方町に開店した。初回はフレンチレストラン「蒼」(東京都)のオーナーシェフ峯村康資さん(39)を招き、県内外から足を運んだ18人が新鮮な魚料理を堪能した。

 期間限定レストランは、同市伯方町北浦のすし店「あか吉」の一角を借りて2日と3日にオープンした。「カリスマ漁師」として全国から注目されている藤本純一さん(41)=同市宮窪町宮窪=が、地元の魚を最も新鮮な状態で食べてもらい魚や地域の価値を高めようと知人と企画。初回は藤本さんと長く親交がある峯村さんに依頼した。

 2日間で予約していた計18人が来店。峯村さんは、藤本さんが調理時間に合わせて締めたマダイやサワラ、アカガイといった食材で10品のコースメニューを振る舞った。料理を口にした来店者は絶品に感嘆の声を上げ、名古屋市から訪れた女性は「あり得ないほどおいしかった」と笑顔だった。

漁をした後で料理人らと意見交換する藤本さん(右から2人目)
峯村さんが作った「宮窪産アカガイの冷製フェデリーニ」(MiCRO FILM提供)

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