株式会社土屋 介護業界で異例のマインドフルネスサークルを発足 ~従業員のストレスを減らす取組みを開始~

株式会社土屋・Well-being委員会は2024年4月、介護職員・管理者および本社スタッフのストレスの軽減と幸福度向上に向けて、マインドフルネスサークル「Refrel(リフレル)」を発足しました。

株式会社土屋(本社:岡山県井原市、代表取締役:高浜敏之、在籍人数:2,646名)・土屋グループは、重度の障害をお持ちの方に対する訪問介護サービスを全国で展開し、高齢者向けサービス(デイサービス・グループホーム)や定期巡回、訪問看護などを行うソーシャルビジネス企業です。

「感情労働」の多い介護は、ストレス負荷が高い職種の一つであり、精神的・身体的疲弊により離職率も一般職と比べて高く推移しています。こうした状況を鑑み、Well-being委員会では2024年4月、株式会社Melonのマインドフルネス「MELON」(オンライン)を導入し、全職員を対象とした当社初のサークル活動を開始しました。

今回は、マインドフルネスサークル「Refrel」の概要とWell-being委員会の主な取組みについてお伝えします。

■マインドフルネスサークル「Refrel」の概要

システム:「MELON」(株式会社Melon)

場所 :オンライン

時間 :24時間365日いつでも

活動 :個人、月1回のサークルMTG

■サークルの活動内容

マインドフルネスは呼吸に集中することで「今、この瞬間」に身を置き、“気づく力”を獲得するものです。集中力を高めたり、ストレスを軽減することなどに効果が高く、個人やアスリートはもちろん、アメリカの大企業や学校教育等でも取り入れられるなど、世界的なブームとなっています。

当社のWell-being委員会では、さまざまなストレスを抱える介護職員や管理者、本社スタッフの精神的負担を軽減し、パフォーマンスや幸福度を高め、ひいては離職防止にもつなげるべく、マインドフルネスサークル「Refrel」を発足しました。

当社の職員は北海道から沖縄までの全国に拠点を置いているため、活動内容は「オンラインでの個人によるマインドフルネスの実践」が中心となります。他に、毎月1回の定例ミーティング(オンライン)でサークルメンバーとの交流を図ります。

また、MELON社のパルスサーベイを用いた定期診断により、自身のメンタルの状態把握と改善を図ります。さらに、はぴテック社の幸福度診断を定期的に行うことで、介護におけるマインドフルネスと幸福度の関係をリサーチし、今後の介護業界の発展にも寄与すべく、社外に向けた発信も想定しています。

■Well-being委員会のこれまでの主な取組み

(1)『アサーティブコミュニケーション研修』

開催日時:2023年9月22日

登壇者 :森田汐生 氏(NPO法人アサーティブジャパン 代表理事)

開催目的:アサーティブコミュニケーションの基本である

「相手を尊重しながら自分の意見を率直に伝える方法」を学んで

日常業務に役立てる

https://tcy.co.jp/project/well-being-event240922/

(2)『アルコール依存症の啓発イベント』~元TOKIO・山口達也氏と代表取締役・高浜敏之の対談~

開催日時:2023年9月28日

登壇者 :山口達也 氏(株式会社山口達也 代表取締役/元TOKIO)

高浜敏之(株式会社土屋 代表取締役)

開催目的:アルコール依存症の啓発

https://tcy.co.jp/project/well-being-event-240928/

(3)『Smoke-Free Sleep』~喫煙のリスクと睡眠の重要性を学び、健康で明るい未来を手にする~

開催日時:2023年11月16日

登壇者 :雪下岳彦 氏

(順天堂大学医学部スポーツ健康科学部 非常勤講師/株式会社土屋 顧問)

開催目的:Well-beingな生活を送るために「喫煙の健康への影響と、

十分な睡眠の重要性」について理解を深める

https://tcy.co.jp/project/well-being-event-231116/

(4)『なぜ介護業界でウェルビーイングが重要なのか?』

開催日時:2024年1月11日

登壇者 :前野隆司 氏

(慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授/

ウェルビーイング学会 会長)

開催目的:土屋グループ全体のWell-beingを高めるために、

「Well-beingの基礎知識」を学ぶ

https://tcy.co.jp/project/well-being-event-240111/

■Well-being委員会委員長・宮本武尊のメッセージ

Well-being委員会委員長・宮本武尊

当社のメイン事業である重度訪問介護は、1対1の長時間支援が多く直行直帰のお仕事なので、介護業界の中でも特有のストレスがかかる業種だと思います。「困っている人の支えになりたい」と、志を持って入社した人でも、実際に支援現場を経験してみて「自分には向いていない」と辞めてしまう人も少なくありません。また、過去にはクライアントとの関係性や社内の人間関係が原因で心が疲弊し、離職してしまう人も見てきました。このような課題を解消していくためにも、当社では各種委員会を設立し、クライアントのQOL、スタッフの満足度、組織レベルの向上を目指して日々奮闘しています。

https://tcy.co.jp/project/

当委員会では、2023年2月発足以来「従業員の幸福度向上」を目的に、心身の健康に関するさまざまな“気づき”を得られる取組みを行ってきました。

一方で、人生の豊かさや幸福そのものの実感は、企業努力でエンパワーメントできるものと、個人のアプローチにゆだねられる部分があると考えますが、当委員会としては、従業員がストレスを軽減できる方法に対するサポートを最も重要なテーマだと考えています。

そこで私達は、以前から「マインドフルネス」に注目してきました。

マインドフルネスは「今、この瞬間」に目を向けてさまざまな“気づき”を得ることができる瞑想方法です。リラックスしながらゆっくりと腹式呼吸を行うことで自律神経が整い、気持ちが落ち着くだけではなく、自分自身に目を向けることで心身の状態に気付きセルフケアも行うことができます。

クライアントの生活を支える支援現場では、常に利他的思考で在らざるを得ないことから、「自分自身」に注目することが難しく、また、現場をバックアップする管理者やバックオフィスも、従業員を最優先に考え、現在・過去・未来と思考を巡らせて安定的な事業運営に尽くしています。ケアのお仕事に関わる方々にとって、「今、この瞬間」「自分自身」に集中し、心からリラックスできる時間はとても貴重な営みであると考えております。

世界中で高いポジティブな効果が立証されていますので、当社でもマインドフルネスを実践して、その高い効果を得ながらストレスが大幅に軽減されて、個々の幸福度が高まっていくことを理想とします。そして、それはより良い支援や人間関係、充実した人生にもつながることを願っています。

現在、「Refrel」のサークルメンバーはアテンダント(ヘルパー)から取締役までの15名と小規模ですが、アメリカの某大企業でも初めは上層部のたった一人から始まり、それが13人となり、噂が噂を呼んで、ついには1,000人以上の従業員にまで広がった事例も示されています。

私自身、マインドフルネスを始めて間もない中でもその効果を実感しつつありますので、当委員会として、まずはサークルメンバーの一人一人がマインドフルネスを実践・継続し、日々のストレス軽減をはじめ、たくさんのポジティブな効果を実感していただきたいと思っております。そして各々が得た“気づき”をサークル内でシェアし、メンバーそれぞれが更なる気づきを得ることで、あらゆる面でのパフォーマンス向上に寄与できたら幸いです。

自分が“良い”と思えたものは人にも伝えたくなる。

この先、メンバーが15人から50人、100人となり、いずれは会社全体に広がることを願っております。

【関連URL】

<公式サイト>

https://tcy.co.jp/

<公式X(旧 Twitter)>

https://twitter.com/tcy_honsha

<公式YouTubeチャンネル>

https://www.youtube.com/channel/UCboj8uAyr_W7Vw4kT9HS7ng

【会社概要】

会社名 :株式会社土屋

所在地 :岡山県井原市井原町192-2 久安セントラルビル2F

代表取締役:高浜 敏之

設立 :2020年8月

事業内容 :障害福祉サービス事業及び地域生活支援事業、

介護保険法に基づく居宅サービス事業、

講演会及び講習会等の企画・開催及び運営事業、研修事業、

訪問看護事業

© ソーシャルワイヤー株式会社