森田さ~ん、シェブロンのお天気は? 「初日から雨。最終日は強まる」/森田正光のメジャー天気予報

女子のメジャー初戦の天気をうらなった

女子のメジャー初戦「シェブロン選手権」が18日に開幕する。昨年、戦いの舞台をカリフォルニアからヒューストン近郊のザ・クラブatカールトン・ウッズに移動。TBSのニュースでもおなじみ、気象予報士の森田正光さんに大会期間中の現地の天気を解説してもらった。

カラっというよりはジメッと

ゴルフ場周辺の気候から説明しましょう。ヒューストンはちょうど日本の屋久島と同じ北緯30度あたりに位置し、例年4月頃は、平均気温約21℃と過ごしやすくなっています。ただし、気候区分は「湿潤亜熱帯気候」で湿度が高い。「カラッ」というよりは「ジメッ」としていて、気温が上がればだいぶ蒸し暑くなるのではないでしょうか。

「マスターズ」の行われたジョージア州オーガスタと同じで、海から続く平坦なエリアに位置しています。沿岸部から遮るものがなく、海面水温の高いメキシコ湾の湿った空気が入りやすい。湿った空気は、北西にあるロッキー山脈にぶつかって雨を降らします。4月の平均降水量は100mmちょっと。低気圧が通過するタイミングで、一度に40~50mm近くザっと降るようなイメージです。

ちょうど屋久島の辺りと同じ緯度

雨を降らす積乱雲が発達しやすいということは、竜巻も発生しやすいんです。テキサスは実は「竜巻銀座」とも呼ばれるほどの頻発地域。北極からの寒気団とカリブ海からの暖気団が衝突することで大気が不安定になる。また、米国中西部の上空にはロッキー山脈を越えて乾燥した偏西風が流れています。高層気象観測では、上空に行くにしたがって風向きが時計回りに変化することが多くなり、積乱雲が回転しやすくなります。そうした気象条件が重なることで、米国中西部で強力な竜巻が発生するのです。竜巻は4月から増え始めて、5月、6月でピークを迎えます。

では、気候の特徴を踏まえて、4日間の天気予報を見ていきましょう。

雨で始まり、また週末にかけて雨が降る予報

大会期間中は湿った空気が流れ込み続ける影響で、曇りや雨が続きそうです。天気予報も傘マークが並びます。初日(18日)と2日目は、降ったとしても弱い雨。気温も高く推移し、最高気温は30度近くまで上がり、蒸し暑い中でのプレーになりそうです。

3日目から最終日にかけては、風向きが北風になり、雨の降り方が変わってきます。特に最終日はザっと強まる時間帯もあり、雷雨となる恐れもあります。優勝争いに影響がないといいのですが…。いずれにしても、傘の手放せない1週間になりそうです。

協力/ウェザーマップ

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン