「桜の下で乾杯」体験を 弘前さくらまつり(青森県) 20日から訪日客向けツアー

桜を眺めながらビールを味わう観光客役ら=16日午後、弘前公園本丸

 開催中の弘前さくらまつりで、初のインバウンド(訪日客)向け飲み歩きツアーが20日から行われる。お酒を味わいながら桜を眺める日本独特の酒宴文化を訪日客に広める狙いだ。

 ツアーは、弘前市が昨年開校した「ひろさきガイド学校」の1期生らでつくる同市のガイド組織「WORDFIX(ワードフィックス)」が、JTBやアサヒビールの協力で20、21、27、28日と5月4、5日の計6日間、午後5時から開催する。

 弘前公園内を英語や中国語などで案内し、本丸の桜を眺めながら生ジョッキ缶で乾杯。露店が並ぶ四の丸付近で解散し、引き続き飲食を楽しんでもらう。75分間で、お菓子やリンゴジュース入りの「ハッピーバッグ(福袋)」付き3千円(税込み)。

 16日のリハーサルでは、ガイドを務めた弘前城ミス桜の方晟懿(ホウ・ジョウイ)さん=弘前大学4年=が下乗橋の名前の由来を英語で解説し、「園内で一番の撮影スポットなので、ぜひ写真を」と呼びかけた。

 ワードフィックスの担当者によると、予約は徐々に入り始めているという。ゼネラルマネジャーの成田慎一郎さんは「夜桜の下で乾杯するのは日本ならではの体験。利用者を増やしたい」と話していた。

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