東通村(青森県)での生活、体験して 移住促進へトレーラーハウス導入 災害時は避難所に

東通村が移住促進のため導入したトレーラーハウス
トレーラーハウスでくつろぐ佐藤さん

 青森県東通村は本年度、村への移住・定住促進に向けた取り組みとしてトレーラーハウス2棟を導入した。家具と家電が備え付けてあり、村担当者は、移住希望者や観光客に気軽に訪れてもらい、村での生活を体験してほしい-と期待を込める。災害時には、自宅が住めない状況になった村民の避難所として活用する。

 小規模スーパーなどが立地する村の中心部・里地区にあり、村が直営で管理。村企画課の松木敏夫課長は「必要に応じて移動でき、固定資産税もかからない」と、トレーラーハウスの利点を挙げる。トレーラーハウスの購入費のほか、配管作業などを含めた事業費は3190万円。

 机と一体となったロフトベッドとキッチン、洗面台がある6畳の居住スペースのほか、浴槽付きバスルームとトイレがある。家電は洗濯機、冷蔵庫、エアコン、テレビ、電子レンジなどがそろっている。料金は、滞在日数が3日以上14日以内のショートプランは基本料3千円と日額600円、15日以上1年以内のロングプランは基本料5千円と日額400円。

 村役場でのインターンシップ(就業体験)のため、8日から1週間ほどトレーラーハウスを利用していた弘前大学4年の佐藤譲治さん(21)は「周りは自然が広がっていて落ち着くし、スーパーもあって便利。お試しで暮らす人も快適に過ごせると思う」と話した。

 松木課長は「気軽に村に来てどんどんトレーラーハウスを利用してもらい、その中から移住につながっていけば喜ばしい」と語った。

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