渋野日向子「特典」が今年で期限切れ…来年から海外メジャー出場は全英女子だけに?

渋野日向子(C)ロイター

まさかの優勝争いはないか。

今季女子ゴルフの海外メジャー初戦、シェブロン選手権(ザ・クラブatカールトン・ウッズ=米テキサス州)が日本時間18日に開幕する。

日本勢は最多の10人が出場。今季好調でポイントレース3位の古江彩佳(23)、2週前の変則大会で日本勢で唯一マッチプレーに進んだ勝みなみ(25)、国内ツアーから参戦する岩井明愛(21)、山下美夢有(22)らが注目だが、やっぱり気になるのはあの選手。そう渋野日向子(25)だ。

米女子ツアー本格参戦3年目の今年は、ここまで5試合で予選落ち4回。4日間プレーしたホンダLPGAは予選落ちがない大会で最下位から3番目だった。

新コーチの下でスイング修正をしているが、CMEグローブポイントはいまだに「ゼロ」だ。

こんなに不調で、しかもシード選手でもない渋野がメジャーに出られるのは2019年の全英女子で優勝したからだ。しかし、その「特典」も今季が最後。

歴代チャンピオンに名を連ねる全英以外は「過去5年のメジャー優勝者」の資格が今年で切れるからだ。

来年も全英以外のメジャーに出るには、今年ツアー優勝するか、各メジャー大会でトップ10に入るか、今年のポイントランクで30位以内(全米女子OP)や世界ランキング50位以内(エビアン)などの条件をクリアしなければならない。

ツアー関係者が言う。

「不振でスポンサーが離れていくとか、国内ツアーに戻ってこいとか、渋野に対するいろいろな雑音を聞くが、海外メジャーに出場できなくなるのは大きな痛手です。メジャーに出るには数多くの大会に出てポイントを獲得したり、世界ランキングを上げなければならないのに、シード選手以外が対象の1回目のリシャッフルは1カ月後に迫っている。今後の出場権がかかっているので、ポイントが高いシェブロンで上位に入るのは絶対条件です」

それは本人が一番わかっているだろうが……。

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