「ウエルシア」トップが社外女性との不倫行為で辞任 2兆円規模のドラッグストア大統合計画に暗雲も

ドラッグストア業界1位の「ウエルシア」トップの不倫による辞任が、2兆円規模のドラッグストア大型経営統合計画に暗雲をもたらしている。
辞任した社長の松本忠久氏は、業界2位「ツルハドラッグ」との統合を主導していたが、17日付で辞任した。

社外の女性と不倫行為 過去には聖火ランナーも

2兆円規模のドラッグストア業界の大型経営統合に、暗雲が立ち込めている。

原因は、ドラッグストア業界1位「ウエルシア」トップの不倫辞任だ。
ウエルシアホールディングス社長・松本忠久氏が、私生活で社外の女性と不倫行為があったことを会社に申し出て、17日付で辞任した。

松本忠久氏は66歳。
実家は薬局で、北陸大学・薬学部を卒業後、大手ドラッグストアのサンドラッグに入社。

2006年からライバルのウエルシアグループの子会社で副社長を務め、2019年3月、ウエルシアホールディングスの社長に就任した。

2021年の東京オリンピックでは、聖火ランナーにも選ばれ、トーチを片手に、緊張した表情を見せるシーンもあった。

現在「ウエルシア」は、業界2位の「ツルハドラッグ」との経営統合に向けた協議を進めていて、松本氏は主導的な役割を果たしていた。

2月28日の会見で、松本氏は「1日も早い実現に向けて、私の職責を全力で果たしていく」と話していた。

ウエルシアはコメントせず 後任は未定

業界再編のまっただ中で突然起きた主導役の辞任は、統合計画にどう影響するのだろうか。

ウエルシアは、「コメントを差し控える」としている。

しかし、経営コンサルタントの林大吾氏は「統合は2027年末を目標にしているわけだが、これが遅れるのではないかとの懸念が投資家の中である。大型統合が遅れることで、チャンスをつかむんだと、中小のドラッグストアの再編が進む可能性はある」と話している。

ウエルシアは、後任の社長については未定だとしている。
(「イット!」 4月17日放送より)

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