日産がフォーミュラEをモチーフとした「シビれる」音楽を配信!? イノベーションと情熱を表現

2024年4月11日、日産自動車は、日産フォーミュラEチームとドイツの現代作曲家マティアス・レーフェルトのコラボレーションによるサウンドトラック「エレクトリック・レガシィ」を音楽配信サービスのSpotifyで公開した。世界的に人気が高まっているフォーミュラEの魅力やイノベーションを、「音楽」を通して若い世代に広く訴求することを目指している。

フォーミュラEのレースから拾った音源をアレンジ

フォーミュラEは、世界をリードする自動車メーカー各社が最先端のEV技術を競い合いながら、世界各地の代表的な都市を舞台にドラマチックなレースを展開する電気自動車の世界最高峰のフォーミュラレース。3月には東京でも開催され、大きな話題を呼んだ。

ォーミュラEの音源をもとに作られた、EVモータースポーツのための曲。

今回発表された「エレクトリック・レガシィ」は、人工知能(AI)がフォーミュラEのレースから拾った音源を、電子シンセサイザーやインストゥルメンタルのメロディと組み合わせることで作曲した、EVモータースポーツのための曲。さらに、そこに日産フォーミュラEチームのドライバーとピットクルーとの間で交わされた実際のラジオ音源をサウンドトラックに織り込むことで、リアリティのある曲に仕上げている。

この音楽を作曲したマティアス・レーフェルトは「フォーミュラEは、最先端のテクノロジー、サステナビリティ、そして電気によってシビれる競争の融合であり、これらのすべての音楽を通じて実現したことは素晴らしい経験でした。この曲は、世界中のファンとつながり、フォーミュラEの世界開催を祝うとともに、フォーミュラE車両の先進性をアピールすることを目的としています。日産の電気自動車としてのパイオニア精神に則り、ファンがモータースポーツを見ているときに感じる興奮と感覚を呼び起こすようなトラックを作りたいと思いました」と説明する。

「エレクトリック・レガシィ」を作曲したマティアス・レーフェルト。

「エレクトリック・レガシィ」のシリーズの一環として、フォーミュラEのシーズン10の開催地をモチーフにしたエディションも配信する。それぞれのエディションは、東京、ミサノ、モナコ、ベルリン、ロンドンなどの文化的特徴、ファンの特性やスピリットを曲に反映させたもので、3月に開催した東京大会のために作成された「東京エディション」、4月のイタリア・ミサノ大会をモチーフにした「ミサノ・エディション」は、それぞれ日本やイタリアの文化と雰囲気を反映させたアレンジを加えたものになっている。

「この取り組みは、音楽とレースを融合させるという、今までにない手法で新しいファンの皆さまにフォーミュラEの魅力を感じてもらうことを目指しています。フォーミュラEはハイレベルの電気技術の集合体であるとともに、モビリティの未来を切り開くものであり、多くの可能性に満ちています。レーフェルトはそれらのイノベーションと情熱をこの曲で表現しています。ローランドとフェネストラズは、ミサノのレース前にこの曲を聞いて集中力と気持ちを高めると思います」と、日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターのトマソ・ヴォルペはコメントしている。

そして、この発表のあった直後、4月13日に行われた2023/2024年ABB FIAフォーミュラE世界選手権第6戦ミサノE-Prix(イタリア)で、見事にニッサン・フォーミュラEチームのオリバー・ローランドが優勝を飾っている。東京大会の大成功もあって、フォーミュラEへの関心はますます世界的に高まっている。

エレクトリック・レガシィ

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